「きょうだいの日」の由来と歩み

「National Siblings Day」は、毎年4月10日に兄弟姉妹の関係を称えるためにアメリカ合衆国で広く開催されている祝日で、父の日、母の日のきょうだい版の日です。幼い頃に亡くなったきょうだいの記憶を称えるために、アメリカのクラウディア・エヴァートさんが考案されたもので(4月10日はクラウディアさんのごきょうだいのお誕生日なのです)、全米50州の内49の州の州知事が公式にSiblingsDayを州として認める宣言を出しています。きょうだいで一緒に写真を撮ってインスタグラムに投稿したり、贈り物をし合ったりして、お互いの存在を称え合う一日となっています。

日本での「きょうだいの日」制定

病気のある子どものきょうだいのためのNPO法人「しぶたね」が呼び掛け、それに応じてくださった発起人の方々により制定されました。

この「きょうだいの日」を日本でも記念日として広めていくことで、この日を、きょうだいや、きょうだいのように大切な人を想ったり、天国のきょうだいを想うひとときを過ごしたり、そして、病気や障がいのある子どものきょうだいに応援が届く日としても定着させたいと考えたのです。

病気や障がいなど特別なニーズをもつ子どもの「きょうだい」の支援は、例えばアメリカでは、家族支援の一環として、当たり前に仕事として行われています。

日本では、新聞やテレビ等で取り上げられることも増え少しずつ光が当たるようになってきたものの、善意に頼ったボランティア活動がほとんどで、「当たり前」にはまだまだ手の届かない状況です。けれども、きょうだい支援の輪を広げるための活動をしていると、きょうだいたちの悩みや頑張りを知ってもらえさえすれば、周りの大人の方々のきょうだいへのまなざしがすぐにあたたかになることも感じてきました。

記念日登録に200人以上が制定発起人に

みんなでつくる記念日にしたかったので、制定発起人になってくださる方を募集したところ、200名以上の制定発起人さんと2名の制定発起“猫”ちゃんが一緒に盛り上げてくださり、無事制定のはこびとなりました!

「きょうだいの日」を毎年あたたかな気持ちで迎える時「あの時みんなで力を合わせて制定したなあ」と一緒に思っていただけたらうれしいです。

制定発起人第1号は、米国きょうだい支援の神様ドナルド・マイヤーさんでした。

発起人のみなさんからのメッセージ

大切なあなたの日ができるよ。
目には見えなくても、あなたのことを思っている人がいるよ。
きょうだいも
病気になった子どもたちだけでなく、そのきょうだいも、大変だったり、辛かったり、するのを知ってほしいです。
誰もが一人じゃない
私は障害のある本人で、きょうだいは姉と兄がいます。
姉と兄の気持ちに寄り添い、本音が言えるきょうだいでいたいと思います。
それから、日本にいるきょうだいさんの応援をしたいです!!みんなで一つになり、誰もが一人じゃないと声にしていきたいです。
ひとりじゃないよ
いろいろな思いをかかえているきょうだいさんに、「ひとりでモヤモヤしなくていいよ」「仲間がいるよ」「わかるよー!」っていう想いが、「きょうだいの日」を通じてひろく伝わるといいなと思います(^^)
わたしもきょうだいです
わたしもきょうだいです。全国にいろんなきょうだいがいて、同じ悩みを持っている人もたくさんいると思います。
きょうだいの日
三人姉妹の末っ子として生まれ、姉たちには良く育ててもらったと感謝しています。そして、兄弟姉妹のように付き合っている従兄姉や友人にも感謝しています。そういう、自分にとって大切な人を称えることができる日、増えてもいいかもー。